2014年に登場したジェノタイプ 1型へのインターフェロンフリー治療

 2014年、インターフェロンを使わない(インターフェロンフリー)、新しい経口の抗ウイルス薬2剤、「ダクルインザ(ダクラタスビル Daclatasvir)」と「スンペブラ(アスナプレビル Asunapr-vir) 」の併用療法が登場しました。ジェノタイプ1のC型慢性肝炎、又はC型代償性肝硬変の方が対象となります。

 ダクルインザ(ダクラタスビル)はHCV NS5A複製複合体阻害剤、スンペブラ(アスナプレビル)は第2世代HCV NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤です。両者ともDAAsであり、インターフェロンやリバビリンは使わない、従来のC型肝炎の抗ウイルス剤とは一線を画す治療法です(ダクルインザは1回60mgを1日1回経口投与、24週間。スンペブラは1回100mgを1日2回経口投与、24週間)。

 ダクルインザとスンペブラの併用療法の24週投与後の著効率(SVR)は、IFN不適格の未治療あるいは不耐用例は87.4%(135/118)、前治療無効例は80.5%(70/87)、合計84.7%(188/222)でした。このうち、ベースに代償性肝硬変のある症例ではでは90.9%(20/22)でした。

 SVR24達成率は年齢、性別に関わらず高くなっており、65歳以上は89.9%(80/89)、65歳未満は81.2%(108/133)でした。性別では、女性は85.5%(124/145)、男性は83.1%(64/77)でした。

 主な副作用は、ALT(GPT)増加 17.6%、AST(GOT)増加 14.1%、頭痛 12.9%、発熱 11.8% で、今までのインターフェロンを使っていた時代に比べると、副作用は軽減されています。


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